”マジックゴールド”は、なぜ「マジカル」なのか?
マジックゴールドは、ウブロがローザンヌ連邦工科大学(EPFL)と共同開発した画期的な合金です。その目的は、 ゴールドの高級感を保ちながら、極めて高い耐久性を持たせること、すなわち、傷に強い18Kゴールドを作り出すことでした。これを実現するために、ウブロは純金と炭化ホウ素(ボロンカーバイド)をベースにした複合素材を融合させました。炭化ホウ素は世界で最も硬い素材の一つで、軍用戦車にも使用されています。
製造工程は、炭化ホウ素を充填・焼結して多孔質セラミック製の金型を作成し、強固で孔の開いた構造体を形成することから始まります。このセラミック構造体に高い圧力をかけながら液状の24金を注入し、溶けた金が微細な空隙に入り込み、セラミック構造内を満たします。
その結果、約1000ビッカースという硬度を持つ認定済みの18Kハイブリッドゴールドが誕生します。これは従来の金の硬度約400ビッカースを大きく上回ります。この特許技術により、高貴で革新的かつほぼ破壊不可能な金属が生まれたのです。